#082

この身、この躯、この命。生まれ落ちたその時より囚われしものなれど。自由を、空を、風を知らぬものなれど。せめて天に届かせんと響かせるは弔いの歌。鼓舞の詩。歓びの唄。この声が謳う、詠う、謡う、唱う、全ては呪つき力帯びて災いにも護りにもならんとする鳥籠の歌姫。