#307

星がきらきらと綺麗な群青色の空へ手を伸ばしたら、するすると毛糸が指先に取れた。彼に似合いそうな色。思い描いていた色を手にできてちょっぴりご機嫌になりながらマフラーをせっせと編む。お願いだから朝になっても消えないでね、と願いながら。私は夜色の毛糸でマフラーを編む。