#601

鋼鉄の乙女は今日も規律正しく折り目良く礼儀作法に則って仕事をこなす。新たな年は到来し、屋敷に常の活気が戻る。それなのに何故か嘆息する主に乙女は無機質な表情を微かに綻ばせた。「……主様、時は終わってしまいましたけれど、また作ればいいのです。……お顔が赤いですよ?」