2009-09-26 #089 天使と執行人の詩 せんぱいが、いなくなった。帰ったんでもない。せんぱいだった存在が、いなくなったんだ。『堕ち』ていったのだと、全部の感覚が告げていた。おっきなあったかい手の感触に振り返った時、我慢できなくなった。生まれて初めて泣いた。声を上げて、いつまでも。